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7月6日に発売になった「アニメ&原作 公式ガイドブック」で収録しきれなかった内容をお届けします。

[ 公式ガイドブックの詳細はこちら ]

  • » 第2回
    • − プレスコの場合、収録までの準備についてもアフレコと違う部分があるのでしょうか。

      大原 そうですね。かなり違うと思います。私たちは台本と絵コンテをいただくんですけど。

      福山 絵コンテを30分のオンエアの尺に合わせて荒カッティングしたガイド…このシーンはこのくらいの長さだろうという感じで作ってますよっていうガイドがあるんですが、そこにはセリフのタイミングの指示はなくて。

      中村 あとは絵がないので、空間を認識するためにお店とかの設定資料をもらいます。

      大原 このくらいの距離感ですよっていうことを想像できるように、全部準備していただけるんですが、それがまたプレッシャーなんです(笑)。

      福山 そう、僕らにできる「言い訳」がどんどん削がれていくんですよ(笑)。本当に刺激的だし楽しいんですけど…週に1度の収録で、1回終わると次回までの6日間で何をしたらいいのかがわからないんですよね。やることがありすぎるのに、なさすぎて。

      中村 わかります。やることが多いのに、ないんですよね。

      福山 頭の中で考えたり原作を読んでストーリーを染みつかせたりっていうのはあるけれど、絵もなければ相手もいない状態で音に転化しても意味がないので、できることといったら本当にイメージ作業だけなんですよ。だから1本目を録り終えたときに、これは思っていた以上にすごいなって思いました。難しいけど、でも3人でやったときに自分の中にあるイメージにバチっとはまったら、きっとたまらないだろうなって。

      大原 そうですね。だからこそ、本当にこのメンバーでよかったなっていうのはありますね。何度もいろいろな現場でご一緒している、ある意味信頼感のある役者さん同士なので。現場で3人でガッツリ話し合うっていうことはないですけど、意見交換しやすいし、空気も感じやすいし。

      中村 逆にあんまり打ち合わせをしちゃうと、段取りになってしまうんですよね。段取りも普通のアフレコなら意味がありますけど、プレスコだと恐らくないほうが面白いですし、監督もそれを期待していると思うんですよね。だからこんなに家で練習していかない現場は初めてですよ。

      大原 そう、だから不安なんだよ~(笑)。

      中村 だって僕は家で一度も声出しませんもん。台本を読んで、最後にタイミングを確認するためにリハ用のVTRを見るんですけど、カット替わりの時間を確認するだけ。

      福山 僕はコンテばっかりです。何のためにチェックをするんだろうって思うんですけど(笑)。登場人物が3人しかいないのでなんら混乱することはないんですよ。で、チェックしたところで映像と合わせることがないので、コレ、意味ないよなっていう。

      中村 正直リハVはいらないんですよね。なくても問題ないくらいのことしか映像からは求められていないというか。ここでだけ顔が動くので、ここはアドリブをくださいっていうのは映像ありきですけど、それ以外は掛け合いが重視されているので、ト書きとコンテで十分なんです。



  • » 第1回
    • − オーディションの思い出を聞かせてください。

      福山 通常、監督は録音ブースではなくディレクションブースにいることが多いんですが、このオーディションは監督とふたりで録音ブースに入って、マンツーマンで直接指示を出されながらやったんです。すごく新鮮な体験で、面白かったですね。

      中村 その場で監督とディスカッションできるっていうのは、僕も面白いなと思いました。どんな仕事も時間の制約はあると思うんですけど、この仕事もそういう面が強いと思います。大人数を集めて、どんなに時間がかかってもいいからいいものを1本作ろうよっていうわけにはどうしてもいかない。アフレコだったら平均5時間の中で30分のアニメを収録しなければならないので、なかなかひとつずつ突き詰めて作ることは難しいと思います。だけどこのオーディションは監督から細かいところまで指示をいただいて、なんというか、向き合ってものを作っている気がしたんですね。それがすごく楽しかったですし、もしこういう感じで収録していけたら自分にとってひとつの挑戦の場になるなと思いました。

      大原 私はすごく緊張しました(笑)。このオーディションはいつもと雰囲気が違いましたし、目の前に監督がいるうえに形式も自由で。「マイク前ですか?」って聞いたら、「マイク前でもいいし、その辺のドアの近くでもいいし、座っているほうがよければ座ってやってもいいよ」と。そんな風に言われるオーディションはこれまでなかったので、軽くパニックに陥りました(笑)。私たちは基本的に、セリフというのははっきり滑舌よく言うことを前提に仕事をしていますけど、今回松尾監督からは、「あなたたちははっきりものをしゃべりすぎるから、もっと力を抜いていい」と言われてしまって。私はもともとあがり症なんですけど、オーディション原稿を持つ手が震えるくらい緊張してしまったんです。ただ中村くんが言ったように、監督が示してくれたひとつひとつ向き合って一緒に作っていこうという姿勢は、すごく嬉しかったです。あのときは監督、若干威圧感がありましたけど(笑)。

      福山 収録よりもオーディションのときのほうが威圧感ありましたよね。

      大原 あったよね! 今は愛嬌があって面白い方だってわかっているんですけど。

      中村 オーディションは監督も勝負だったんじゃないですか?(笑) 

      大原 確かに、あの雰囲気も含めて試されていたんだろうなって思います(笑)。

      中村 オーディションに限らずこの現場はレコーディングを担当する音響監督がいなくて、僕らも監督からダイレクトに指示をもらうんですけど、それがすごくいい方向に出ているというか。

      福山 実際に作品の世界観を構築していく監督が、言葉で説明したり指示を伝えることができるっていうのは強いなと思いますね。それに信頼関係を作るという意味でも、やっぱりオーディションと本読みは大きかったと思います。短い時間ではありましたけど、収録に入る前に濃い時間を持てたということは。



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